フランスやパリの様々な情報をお届けしている、パリのあれこれシリーズ第四弾です♪
今回は、フランスパンを代表する、バゲット(baguette)についての面白い話題です。

フランスといえば、ベレー帽を被りボーダーシャツを着たフランス人が、小脇にバゲットを抱えて街を歩く姿が思い浮かびませんか?
実際、フランスではパン屋さん(boulangerie)が街の至る所にあり、少なくとも一人は焼き立てのバゲットを買って歩いているのを見かけます。バゲットはフランス生活ではとても大切なものと考えられており、人々の中では完璧なバゲットを見つけるという密かな戦いがあります。朝早く起きてバゲットを買いに行くというのは、もはやフランス人の性質のひとつといっても良いほどです。Observatoire du Pain (Bread Observatory) というパンについて科学的、栄養面から色々な調査を行っている機関では、フランスのパンの消費量の追跡、毎日パン屋さんに立ち寄るのを人々に奨励することまでされています。
それほど毎日、時には一日に二回、美味しい焼き立てのバゲットを食べるフランス人ですが、その中で彼らがしている事で我々がちょっと理解できないことがいくつかあります。今回は、彼らのちょっと変わった常識をご紹介しましょう♪

【バゲットを紅茶やコーヒーにディップする】
フランス人のお宅で一緒に朝食を頂いたことのある方なら、ご覧になったことがあるかもしれませんが、彼らはバターやジャムをたっぷり塗った厚切りのバゲットを直接紅茶やコーヒーにディップするのです。コーヒーに残されたジャムの甘い果実のかたまりやパンくず・・・、うーん、パンの固さを少しふやかして食べるためなのでしょうか。飲み物が台無しになってる気が・・・。
【バゲットはお皿には載せない】
初めてフランス人の方とディナーパーティーに出席したり、招かれたときに、フランス人の方がフランスパンをお皿の上に置かないで、テーブルに直置きして食事するのを目撃するかもしれません。そうです、彼らはパン皿を使用しないので、カジュアルなレストランなどではそもそもパン皿がテーブルにセッティングされていません。それでは、バスケットに入っているパンやちぎったパンはどこに置けばいいのでしょうか?その周りにいるフランス人の方をよく見ればわかりますが、実はテーブルの上の空いているスペースに適当に置いています。。フランス料理と言えば、お皿やカトラリーが多く、テーブルマナーが重視される印象がありますが、フルコース料理を出すような格式高いレストランや高級レストラン以外の、ビストロやカジュアルなレストランでは意外にもカトラリーは基本的にフォークとナイフだけ、お皿も大きなサービスプレート1枚のみというところが多いです。とはいえ、高級フレンチレストランでは、テーブルの左側に小さなお皿があればそれがパン皿になり、パンの直置きをすることはありませんのでご注意を!

【バゲットでお皿を綺麗にする】
多くのフランス人の家庭では、ディッシュウォッシャーや食器洗剤無しで皿洗いが済むと言われているくらい、食事の最後にはバゲットでお皿に残ったソースを頂くのだそうです。それほど食事がとても素晴らしかった!、一滴のソースも残したくない!ということを表しています。ただし、これには昔から家庭によって賛否両論あるそうで、フランス人の中には昔からのマナーとして家庭で食事をする際は家族全員がそのようにしているところもあれば、それは下層階級のすることでお行儀の悪い行為だととらえるご家庭もあるようです。もちろん、格式のあるレストランや高級レストランでは御法度ですけれど、皿洗いが楽になるのはお片付けする人にとってはちょっと嬉しいですよね。
【バゲットにチョコを挟んで食べる】
フランスでは、子供だけではなく、大人もフランスパンにリンツなどのチョコレートを挟んで食べるのが大好き!ヌーテラ (Nutella) のココア入りヘーゼルナッツスプレッドも定番人気ですが、バゲットとチョコレートの組み合わせはフランス人をいつまでも魅了します。硬いバゲットと硬い板チョコ・・・、が!意外に噛みしめるほどパンの香ばしさと板チョコの甘味や香りが広がり、パリパリとクセになる食感なのです。
【歩きながらバゲットの端っこを食べる】
パリの街中では、買ったばかりの焼き立てのバゲットを歩きながらかじっている人を見かけることがあります。特に、焼き立てのバゲットの端っこ (quignon) は、バゲットの一番美味しいところと認識されているので、それを見ながら食べないで歩くのは我慢ならないのでしょう。どちらかというと柔らかいパンを好む日本人からすると、バゲットでは真ん中あたりが美味しいのでは、と思う方が多い中、端っこが好きなフランス人とはパンの美味しさを感じるポイントが少し違うところが面白いですよね!
【バゲットが自動販売機で売っている】

日本も色んな自動販売機がありますが、フランスにはバゲットを販売する自動販売機が存在するのをご存知ですか⁇ パン屋に寄り忘れた時や、買いそびれた時のフランス人にとっては緊急事態に備えて(笑)、なんとバゲット自動販売機でパンが買えちゃいます!バゲットが食卓にない・・・それは、フランス人をパニックに陥れる状況になりうるのでしょう。自動販売機がそれほど充実していないフランスで、バゲット用自動販売機が普及しているのはいかにフランス人にとってパンが深く濃く根付いているかを象徴しているかのようです。

バゲットにまつわるフランス人の常識、いかがでしたか?
フランス人の昔からバゲットをこよなく愛する文化を知るのも、面白いですね!
我ら日本人にとっての白ご飯と相通ずるものかあるのか・・・、所変われば品変わると言われますが、フランスという国の食文化もとても興味深いです。
さあ、もう外はすっかり夏日になることもありますが、良いお天気の日はバゲットサンドなどをこしらえて緑いっぱいの公園で頂くのもいいかもしれませんね♪
ご家族やお友達とご一緒に、気持ちのいい時間をたくさんお過ごしください!
本日も読んでいただきありがとうございました。
また次回もお楽しみに💛